ニッシンデジタル - ストロボ・フラッシュ

リングフラッシュMF18で撮る口腔内規格写真(5枚法)撮影術 < 後編 >

  
■ 5枚法 – 咬合面観( 上顎 )の撮影方法

● 正面観・撮影時の立ち位置

▼写真12 咬合面観( 上顎 )の立ち位置

5枚法のうちの「 咬合面観( 上顎 )」を撮影するときは、患者さんの頭の位置を12時としたときの「 12 時 」の位置に立ちます。(写真12)

● 口角鈎の位置

▼写真13 口角鈎の位置

患者さんに咬合面観の撮影がしやすいように、口角鈎の位置を変更してもらいます。(写真13)まずは口角鈎の左右を反対に持ち替えてもらいます。口に装着するときは、写真2のと同じ手順で下唇の片側から順に引っかけてもらい、一気に上唇まで滑らせ、頬骨弓方向に口角鈎を引っ張ってもらいます。そのときの開口量は一横指ほどに開いてもらうとよいでしょう。

● ミラーの挿入

▼写真14 ミラーの挿入

咬合面観の上顎を撮影するために、ミラーを口腔内へ挿入します。このミラーに映った上顎を撮影することになります。

ミラーを患者さんの口腔内に挿入するときは、患者さんの顔へのミラーの落下を防止するために、顔の脇を通すようにしましょう。また、上顎を撮影するミラーは比較的大きいため、ミラー挿入時は口腔内へ真っ直ぐ入れずに、片側ずつ挿入していくようにします。

口腔内へミラー挿入したら、写真14の要領でミラーを持っている手の薬指を使い、患者さんの下唇を排除して、ミラーを下顎前歯切端に接触させて安定させます。そして、このまま患者さんに大開口してもらいましょう。

● 咬合面観( 上顎 )の撮影

▼写真15 咬合面観( 上顎 )

挿入したミラーに、上顎の咬合面がすべて映っていることを確認してから撮影に入ります。このとき、センターのフォーカスポイントを上顎の6番に合わせ、体を前後させてピントを合わせます。おおよそピントが合ったら、シャッターボタンを半押しにしてフォーカスロックし、フレーミングしなおして撮影します。( 前編の撮影倍率を固定した撮影方法を参照 )