ニッシンデジタル -ストロボ・スピードライト・フラッシュ

コラム

ストロボがうまく発光しなくなったら

ストロボがうまく発光しなくなったら

長年使っていると、どうしてもごく稀にストロボが正常に発光しなくなることもあることでしょう。
純粋な故障の場合もあれば、カメラ側のトラブルが原因の場合もありますが、ホットシューの接点に原因があることも多いのです。

直接外に露出しているのですから、やっぱり汚れるわけです。しかし意外とお手入れをしている人は少ない…。

今日はそんなホットシュー部分の清掃と、それでもうまく動かない場合の「ストロボのリセット方法」までをご紹介します。

シュー部分の清掃に用意するのはこの3点です。

・無水エタノール(消毒用は水分を含むためNG)
・赤ちゃん用綿棒(普通の綿棒は太いのでNG)
・拭き取り用のペーパー(きれいな雑巾やティッシュペーパーでも可)

無水エタノールは端子の掃除に使います。薬局で1本1,000円強くらいです。どうしても入手できない場合は水で10倍程度に薄めた中性洗剤でも構いませんが、つけすぎにより機器内部に水分が入り込まないよう注意してください。また、接点復活材などを使うと素材を痛める場合もあるためお勧めしません。
赤ちゃん用綿棒は通常の綿棒と違い先端が細く、この細さを利用します。ペーパーはキムワイプを使用していますが、ケバ立ちなどに注意すればティッシュペーパーでも代用は可能です。

カメラのシュー部分ですが、丸い端子でストロボと通信しているのはご存知の方も多いのですが、両サイドのレール部分もグランド(アース)を取るために使っており、ここが汚れていることもよくあります。

無水エタノールをペーパーあるいは綿棒にとり、清掃開始です。

無水エタノールをとったペーパーで、端子をよく拭きます。

無水エタノールをとった赤ちゃん用綿棒を使い、両サイドのレールの溝もしっかり掃除します。

今回、ペーパーはほとんど汚れませんでしたが、綿棒はしっかり黒くなりました。

次はストロボ側を掃除します。

同様の手順で、端子部を掃除します。

両サイドの溝の部分もしっかり掃除します。

こちらもなかなか汚れていましたね…。

以上でシュー部分の清掃は終了です。
無水エタノールをつけすぎると、カメラ内に漏れて入ってしまうことがあるので注意しましょう。
拭き取りはティッシュペーパー等でも可能ですが、ケバ立ちが多いため、あとでしっかりブロワでホコリ取りをしてください。

ここまでやっても、なおストロボがうまく動かない…という場合は、修理に出す前に「ストロボのリセット」を試してみてください。

【i60Aのリセット】

(1)電源オンの状態で、パイロットランプ(テスト発光ボタン)を押しながら電源ボタンを同時に長押しします。

(2)5秒間ほど押し続けると、パラメーターが初期値(TTLモードなら±0、Mモードは1/256)に戻ります。

【Di700Aの場合】

(1)電源をオンにし、その状態でダイヤル中央の「Set」ボタンを5秒間ほど長押しします。

(2)画面が「緑のA(フルオート)」状態に戻ればリセット完了です。

【MG8000 / MF18 / Di866シリーズの場合】
※MG8000 / MF18はもう1つ簡単なリセット方法もございます(下部に記載)

(1)電源をオンにし、一度Setボタンを押してメインメニューに戻り、画面の右下の紫のスパナマーク(SETING)に入ります。

(2)ページをそのまま下まで行くと2ページ目に切り替わり、その中に「Reset」という項目があるので、十字キー右を押すと上記画面の状態になりますので、そのままSetボタンを押すとリセット完了となります。

【MG8000 / MF18の場合(その2・簡単な方法)】

(1)電源を入れ、撮影可能になっている状態で、十字キー中央の「Set」ボタンを長押しします。(MG8000は約5秒・MF18は約10秒)

(2)一定時間が経過すると、画面表示が緑のA(フルオート)に切り替わりリセット完了となります。MF18の場合は長押し中にリングライト部分の白色LEDが点灯しますが、そのまま押し続けてください。緑のA表示に変わると同時にLEDは消灯します。

なお、ここに記載した以外のストロボ製品(MG10・i40・Di600など)は、電源をオフにすると自動的にリセットされるため、本体にリセット機能はついていません。

なお、一部のカメラでは、レンズの電子接点と通信ができないとTTL発光が正常に行われなかったり、カメラ側でエラーメッセージが表示されたりすることがあります。
普段、1本のレンズを装着したまま使用しているような場合でも、調光がおかしいな…と思ったら、ぜひレンズマウント部も確認してみてください。一度脱着するだけで治ることもあります。

レンズとカメラが正常に通信できなくなった例(この場合シャッターが切れません)

以上のことを試して、それでもうまく動かない場合は修理をご依頼いただくか、弊社までお問い合わせいただければと思います。

修理・お問い合わせページ
https://www.nissin-japan.com/information/