ニッシンデジタル - ストロボ・フラッシュ

歯科向け

[歯科向け]ストロボ1灯で撮る『上半身ポートレート写真』①

【撮影】上半身ポートレート撮影の基本

歯科向け上半身ポートレート撮影の「基本セッティング」「カメラ設定」「ライティング設定」は下記となります。

[基本セッティング]
写真構図:縦位置構図注意:ストロボ発光部の重みで回転する場合がありますので、三脚ネジをしっかり締めてください
被写体~カメラの距離:1.8m
被写体~ストロボの距離:1.3m ※アンブレラとの距離ではありません
ストロボの設置位置(水平角度):約40° ※45°の位置から約10センチほど同心円状で正面寄りに移動します
ストロボの高さ:被写体の目線の約10センチ上
アンブレラの軸の方向:モデルの首のあたり


[カメラ設定]
焦点距離:50mm
ISO400
絞り:F5.6
シャッター速度:1/200

[コマンダー(Air10s)設定]
モード:TTL
調光補正:+0.3~1.7EV

[その他の条件]
被写体~背景距離:90cm ※距離を短くすると背景に被写体の影が入りやすくなります。
定常光:通常のLED照明

ポイント 立体的で、口元がはっきり見えるライティングを心がけました。お顔の輪郭や凹凸、パーツの形などによって、ストロボの高さや角度の調節が必要になります。

調節の考え方:
・お顔のシワが目立つ方は、ストロボの位置を正面よりにすると目立ちにくくなります。
・お顔の凹凸が少ない方は、ストロボの位置をサイドよりにすると立体感が出ます。

以上のような設定で撮影した写真が以下になります。撮影したままの画像です。

ストロボ1灯だけのライティングの場合は、何かを優先しなければなりませんが、今回は歯科向けなので「口元がはっきり見える」ことを心がけました。

ストロボの前に光を透過拡散させるトランスルーセント・アンブレラを使用していますが、口元がはっきり見えるようにするために、二つのことに注意しています。一つはストロボの高さを上げ過ぎないこと、もう一つはアンブレラの軸(ストロボの光の方向の中心)を首に向けることです。これにより、口元が明るくはっきり見えるようになります。

トランスルーセント・アンブレラのメリットは、ストロボの前に取り付けるので、反射型傘より省スペースで使用できることと、被写体の目にキャッチライトがより大きく映ることです。

<背景の明るさについて>
背景を明るくしたい場合は、背景に向けてストロボをもう1灯、照射するだけでOKです。背景に向けてストロボを発光させると被写体の影を消したり、目立たなくさせることができます。

1灯だけで背景を明るくするには、ISO感度を上げる方法がありますが、定常光の色味が被写体の肌の色に影響する場合がありますのでご注意ください。1灯だけの場合は、影の目立たない黒やグレーの色の壁を背景として利用するのも一つの方法です。