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歯科向け

[歯科向け]ストロボ1灯で撮る『上半身ポートレート写真』①

撮影】気をつけること

1. 服装/背景と明るさのバランス

ストロボはTTLモード(コマンダーの設定モード)で動作しております。TTLモードは自動で発光量を調節してくれる便利なモードですが、オールマイティではありません。画面の大部分を構成している「背景の色」や「被写体の服の色」の影響を受けて露出が変化するため、人物の露出を適正にするために「調光補正」を行う必要があります。「調光補正」は上記の「コマンダーの設定」をご参照お願いします。

調節のポイント:
・女性を撮影する場合は、シワなどが目立ちにくい明るい露出が好まれる傾向があります。
・背景や服装が白い場合は、露出が明るいとカメラが判断してストロボの発光量が小さくなり、顔が暗くなるため、プラス補正が必要になります。


背景が白
調光補正+1.0EV


背景が黒
調光補正+0.3EV

2. アンブレラを取り付けるときのライトスタンドの足の向き

トランスルーセント・アンブレラはストロボの前に取り付けるのですが、その時、ライトスタンドの足の向きをアンブレラの向きに合わせてください。

アンブレラと同じ方向に足を向けることで、スタンドが倒れにくくなり、万が一倒れても被写体の方に向かって倒れません。

3. アンブレラの光漏れと色被り

トランスルーセント・アンブレラはストロボを前に向けて発光させる透過拡散型アクセサリーのため、光漏れが気になることがあります。

光漏れは、ストロボの取り付け位置がアンブレラから離れている場合や、ストロボをサイド寄りに設置した場合などに起こりやすくなります。

発光面積が大きくして光をソフトにしたいため、傘の面積いっぱいにストロボ光を当てたくなり、このようなことが起こる場合があるのですが、撮影画面に映り込んでいる場合は、調整を行ってください。

また、設置場所の広さにも関係しますが、壁や天井に色が着いている場合は、漏れた光が反射して色被りを起こすことがあります。その場合は、壁や天井の前に白布を垂らすなどの工夫が必要となります。

4. フレア・ゴーストの防止のためのレンズフード

今回の撮影のように、カメラのレンズ前面から近い場所に明るい光源(ストロボおよびアンブレラ)がある場合、光源が撮影画面の外側にあっても、横から入ってきた光がレンズ内で乱反射することにより、画面全体が白っぽく不鮮明になったり(フレア)、1箇所または複数箇所に白っぽい輝点(ゴースト)が映り込むことがあります。
このような現象を防ぐためには、レンズフードの使用が有効です。もしレンズフードを取り付けてもフレアやゴーストが発生する場合は、レンズと光源の間に遮光板(黒い板状のものなら何でも可)を配置して、レンズから光源が直接見えないようにしてください。

また、レンズやレンズに取り付けられているフィルターが指紋などで汚れていると、画面の一部または全体に霧がかかったような不鮮明な画像に写ることがありますので、特に油性の汚れが付いてしまった場合は市販のレンズ用クリーナー(クリーニング液、クリーニングペーパー)で清掃してください。(他の洗剤や溶剤はレンズのコーティングや周りの部分を傷める恐れがあるためご使用にならないでください)



以上、ストロボ1灯で撮れる上半身ポートレートの基本でした。ストロボ1灯だけでも、他にもたくさんの工夫ができますので、またご紹介したいと思います。

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更新履歴:
2021/5/25 「4.フレア・ゴーストの防止のためのレンズフード」追記

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