ニッシンデジタル - ストロボ・フラッシュ

MG-X FAQ

【NAS】ペアリング方式なのに「チャンネル」があるのはなぜ?

ニッシンのワイヤレスストロボ制御システム「NAS」は、ペアリングした機器同士でのみ通信でき、お互いの通信チャンネル切替などを気にすることなく使えるのが大きな特徴です。
しかし、NAS機器を使ったことのある方なら「あれ?チャンネル設定の部分があるでしょ?」とお思いかもしれません。

実は、2.4GHz帯を利用する機器は多く、場合によっては電波干渉が起こることがあり、それを回避するためにチャンネル設定が変更できるようになっています。
通常は設定をする必要はありませんが、いざという時のためにご紹介しておきます。

【Air10sの設定】


電源が入っている状態で、ダイヤル上の「Channel」部分を長押しすると、青のチャンネル数字のみの表示に切り替わり、ダイヤルを回転させることでチャンネル変更が可能です。
チャンネルを決定したら、再度ダイヤル上のChannel部分長押しすると戻ります。
なお、Air10s, MG80 Pro(コマンダーモード)のチャンネル1は、Di700A, i60A, AirRでは互換性が無いため使用できませんのでご注意ください。(2019年8月現在)

※購入時およびリセット時のデフォルトチャンネルが2になっているのはそのため

【ストロボ側の設定】


チャンネルの設定値は、1~8に加えてA(Auto)があります(Di700Aを除く)。
A位置の場合はコマンダー側のチャンネル設定に自動的に追従するようになっていますので、通常はこの位置で使用してください。


MG10やMG8の場合も同様に、通常はA(Auto)の位置でお使いください。


AirRにもAUTO位置があります。通常はこのままでお使いください。


Di700Aにはチャンネル手動設定の項目がなく、コマンダー側からのオート設定のみサポートしています。

このように、一般的なワイヤレスストロボ機器のチャンネルの概念とはやや異なり、あくまで「混信を防ぐために切替ができる」目的でチャンネル設定変更が可能になっています。

チャンネルA(オート)についての注意

チャンネルAは、ペアリングしたコマンダーが設定しているチャンネルを自動的に検知して自らのチャンネルを合わせる機能ではなく、コマンダーのチャンネルを変更した際に、コマンダーが発した「チャンネル○に変更した」という信号を受け取って、自らのチャンネルを自動的に変更する機能です。
このため、ストロボ(レシーバー)の電源が切れている時や通信状態が悪い状況でコマンダーのチャンネルを変更すると、「チャンネル○に変更した」という信号をストロボ(レシーバー)が受け取れないため、コマンダーとストロボ(レシーバー)が異なるチャンネルになってしまい通信できなくなります。
こうなってしまった場合は、ストロボ(レシーバー)のチャンネルを手動でコマンダーと同じチャンネルに合わせる(Di700Aを除きます)か、再度ペアリング操作を行なってください。(OPENモードでは常に手動でチャンネルを合わせることをお勧めします)
また、Air10sとDi700A, i60A, AirRのチャンネル1は互換性が無いため、Di700A, i60A, AirRをチャンネルAに設定した状態でAir10sのチャンネルを1に変更してしまうと、Di700A, i60A, AirRのチャンネルは自動的に1に変更されますが、その時点からAir10sの信号を一切受信出来なくなっしてまうため、そうなってしまった場合はAir10sのチャンネルを1以外に変更した後に、手動でAir10sと同じチャンネルに合わせる(Di700Aを除きます)か、再度ペアリング操作を行なってください。